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〜 パドドゥとは 〜

パドドゥは、意味と感情に満ちた踊りであり、バレエ作品の中で重要な位置づけとなっています。時に作品の主人公たちにとっての永遠の困難ともいえる問題を表現しています。
- 『ロミオとジュリエット』(ロミオ、ジュリエット)
- 『眠れる森の美女』(オーロラ、デジレ)
- 『ジゼル』(ジゼル、アルブレヒト、ヒラリオン)
- 『ライモンダ』(ジャン・ド・ブリエンヌ、ライモンダ、アブデラフマン)
- 『バヤデール』(ニキヤ、ソロル、ガムザッティ、大僧正)



これらの登場人物の関係はすべて、アダージオという音楽形式によって描かれます。
これが「パドドゥ」と呼ばれるものです。アントレ、アダージオ、男性バリエーション、女性バリエーション、コーダという5部構成がおなじみの形式です。
パドドゥの特徴は、複雑な踊りのセットとサポートの工夫にあります。
そして、バレエ学校においては、デュエット・クラシックダンスは振付教育の主要な特別科目の一つで、その中で生徒はサポートの技術を習得し、舞台でのコミュニケーション能力やパートナーとの相互のテンポ感を身につけます。
このようなバレエ学校における指導内容を、本コースではフョードル・ムラショフ先生がワガノワメソッドで提供します。





〜 指導者紹介 〜

フョードル・ムラショフ
ボリス・エイフマンバレエアカデミー/マリインスキーバレエ団
A.Garbuzに手ほどきを受け、2001年にワガノワバレエアカデミーを卒業。同年、マリインスキー劇場に入団。2017年からバレエの副芸術監督としてエカテリンブルク国立オペラ劇場で活動する。
2018年はマリインスキー劇場に復帰し、ソリストとしても活躍している。
レパートリーとしてクラシック全ての作品に出演した他、アレクセイ・ラトマンスキー版『シンデレラ』、ジョージ・バランシンのバレエ『放蕩息子』『ジュエルズ』『シンフォニーインC』、ローラン・プティの『カルメン』、ウィリアム・フォーサイス、イリ・キリアンらのネオクラシック、ユーリー・グリゴローヴィチの『愛の伝説』など、幅広く出演している。
日本国際バレエフェスティバル2019では、ワークショップでキャラクターダンスとアクチョールを指導、ガラコンサートでは『トレパック』を踊り、華麗な跳躍で客席を魅了した。
2022年からボリスエイフマンダンスアカデミーで教師として指導を行っている。
〜 パートナリング 〜
パートナリングにおけるサポートは、技術的な点、多様性という点で空中のサポートよりもアテールでのサポートがはるかに重要です。
バレエ学校でも、これは一層むずかしいため、習得させるのに時間をかけています。とにかく実践が必要な科目です。
たとえば、女性は自分の脚を90度の角度に維持し、男性は、女性が回転している間中女性の軸足にバランスを乗せて保つ必要があります。
習得には時間がかかり、むずかしくかつ重要なプロセスです。そして同時に、クラシックバレエのメソッドのすべての要件を満たす必要があります。
このコースのバーレッスンでは、パドドゥの準備として特定のタイプの動きを鍛えることに特化します。

〜 パドドゥの重要性 〜

バレエでは、大きなポーズ、小さなポーズ、足さばき、回転、中ジャンプ、大ジャンプを基本とした組み合わせがあります。組み合わせはつながっている必要があるため、つなぎの動きや補助の動きがあります。
プリエ、パドブレアンファスアントゥルナン、パッセ、ドゥミロンドジャンブ、グランロンドジャンブ、グランフェッテ、グリッサード、シャッセ、トンベ、ストゥニューアントゥルナン、ステップ、アサンブレ、ポールドブラ、クペなどです。
これらの動きを習得していないと、デュエットダンスはできません。
つなぎや補助の動きの際に必要なことは、安定を保ちながら、足の切り替えやターンの際に必要なサポートを与えることです。
むずかしい動きの一例として、つま先からおり足を着地させデミ・プリエに移行することがあります。この移行を時間的にサポートすることが非常に重要です。
女性はすべてを自身で行い、男性の使命は彼女をサポートすることです。
パドドゥコースでは
クラシックバレエの舞台では欠かすことのできないパドドゥでのパートナリングについて、
元マリインスキーバレエ団のダンサーから本格的に学ぶことができます。
基礎から学べるコースです。
パドドゥコース(第3期)概要
- ◆開催日時(予定)
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- 2023年10月8日(日)
- 2023年10月15日(日)
- 2023年10月22日(日)
- 2023年11月5日(日)
- 2023年11月12日(日)
- 2023年11月19日(日)
※時間は午後1時半から午後3時半までの間で2時間を予定しています
- ◆内容
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バー&パドドゥレッスン
- ◆会場
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東京都または神奈川県内スタジオ(詳細は合格者にお伝えします)
- ◆指導
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フョードル・ムラショフ先生
- ◆参加費
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30,000円(税込)×2ヶ月
- ◆募集人数
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女性パート6名、男性パート6名(14歳から29歳まで)
※参加にはオーディションの合格が必要です
※原則全ての日程に出席できる方(体調不良などのやむを得ない欠席は認められます)
※レッスンは英語です。留学など海外に行くことを想定し、あえて通訳なしでのレッスンを受けていただき、先生が言われることを直接理解する力も養います。
国立バレエ学校のメソッドに沿って、正しいパートナリングの知識と技術を学べるほか、基礎の習得ができた生徒はパドドゥ作品の練習、パドドゥ部門でのコンクール出場等にも進んでいただけます。
参加者の声
改めて基礎からやるパ・ド・ドゥは、自分の弱いところや課題も見えてきて、普段のレッスンへも生かせるものが沢山ありました。
そして基礎を見直してやるパ・ド・ドゥは難しいですが、ちゃんとお互いを意識しあって踊っている事を感じられて、1人で踊る時は分からないとても良い影響を与えてくれました。(10代女性)
今回、全6回のパドドゥクラスに参加して、パドドゥに大切な正しいパートナリングをしっかりと学ぶことができて、とても勉強になりました。
今後やるパドドゥなどに今回学んだことを沢山活かしていけるように頑張りたいです。(10代男性)
基礎からしっかり勉強することで、男性との呼吸の合わせ方や、難しいポジションや動かし方まで出来たり、やりやすかったり、新しい発見もありました。今後男性と組むことになった時、活かすことができそうです。
とても勉強になりました。(10代女性)
今回のパドドゥコースで初めてパドドゥの基本を学ぶことができ、細かい知識まで教えていただきました。今回学んだことをこれからのパドドゥに活かしたいと思います。(10代男性)
初めてパドドゥのレッスンを受講したのですが、とても優しく丁寧に教えて頂けて、沢山勉強になることがありました。
日本でなかなかパドドゥを教えて頂ける機会がないので、とても貴重な経験となりました。
バーレッスンでもパドドゥレッスンでも先生が見本を見せてくださって、とても分かりやすかったです。(10代女性)
ビデオオーディション
概要
ワークショップに参加するためにビデオ審査を受けていただきます。
審査方法
クラシックバレエ(バー&センターレッスン)
※女性ポワントあり
以下の①と②の動画をYouTubeなどにアップロードしていただき、申込フォーム欄にURLを記載の上でお送りください。
動画内容:
①バーレッスン動画(左右どちらか片方のみ10分程度にまとめてください)
・バー:プリエ、タンジュ/ジュッテ、フォンデュ/アダジオ、グランバットマン
・センター:アダジオ、回転、ジャンプ(小)、グランワルツ
②バリエーション動画
審査料(税込)
なし
第3期募集締切
2023年10月5日(木)
※応募順に審査を行い、合格者が定員に達し次第締め切ります。
※審査結果はメールアドレスへお送りいたします。
