パドドゥコース
〜Pas de Deux Course〜

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パドドゥの基礎を習得していますか?

日本では、教室の発表会でパドドゥを踊ることになってはじめてパドドゥの練習を開始することがほとんどです。

いきなりグランパドドゥを踊ることはできません。パドドゥではソロで踊るのとは別のテクニックが必要となります。

海外の国立バレエ学校では、少なくとも3年間はパドドゥを基礎から学びます。クラシック同様、パドドゥも基礎を学ぶことで正しく美しく楽に踊れるようになります。

このコースはパドドゥを基礎から楽しく学べる貴重なパドドゥコースです。

〜 パドドゥとは 〜

パドドゥは、意味と感情に満ちた踊りであり、バレエ作品の中で重要な位置づけとなっています。時に作品の主人公たちにとっての永遠の困難ともいえる問題を表現しています。

中心的なバレエを例に挙げてみましょう
  • 『ロミオとジュリエット』(ロミオ、ジュリエット)
  • 『眠れる森の美女』(オーロラ、デジレ)
  • 『ジゼル』(ジゼル、アルブレヒト、ヒラリオン)
  • 『ライモンダ』(ジャン・ド・ブリエンヌ、ライモンダ、アブデラフマン)
  • 『バヤデール』(ニキヤ、ソロル、ガムザッティ、大僧正)
ロミオとジュリエット
「白鳥の湖」より黒鳥のアダージオ


これらの登場人物の関係はすべて、アダージオという音楽形式によって描かれます。
これが「パドドゥ」と呼ばれるものです。アントレ、アダージオ、男性バリエーション、女性バリエーション、コーダという5部構成がおなじみの形式です。

パドドゥの特徴は、複雑な踊りのセットサポートの工夫にあります。
そして、バレエ学校においては、デュエット・クラシックダンスは振付教育の主要な特別科目の一つで、その中で生徒はサポートの技術を習得し、舞台でのコミュニケーション能力やパートナーとの相互のテンポ感を身につけます。

このようなバレエ学校における指導内容を、本コースではフョードル・ムラショフ先生が提供します。

〜 指導者紹介 〜

フョードル・ムラショフ
ボリス・エイフマンバレエアカデミー/マリインスキーバレエ団

A.Garbuzに手ほどきを受け、2001年にワガノワバレエアカデミーを卒業。同年、マリインスキー劇場に入団。2017年からバレエの副芸術監督としてエカテリンブルク国立オペラ劇場で活動する。
2018年はマリインスキー劇場に復帰し、ソリストとしても活躍している。
レパートリーとしてクラシック全ての作品に出演した他、アレクセイ・ラトマンスキー版『シンデレラ』、ジョージ・バランシンのバレエ『放蕩息子』『ジュエルズ』『シンフォニーインC』、ローラン・プティの『カルメン』、ウィリアム・フォーサイス、イリ・キリアンらのネオクラシック、ユーリー・グリゴローヴィチの『愛の伝説』など、幅広く出演している。
日本国際バレエフェスティバル2019では、ワークショップでキャラクターダンスとアクチョールを指導、ガラコンサートでは『トレパック』を踊り、華麗な跳躍で客席を魅了した。
2022年からボリスエイフマンダンスアカデミーで教師として指導を行っている。

留学を目指している人へ

海外のバレエ学校では14歳〜15歳からパドドゥのクラスが始まっているため、高校生から留学する人はすでに遅れをとったスタートになってしまいます。海外留学をしたいと思っている方には、早めに受講されることを強くお勧めします。

バレエボーイズの皆様へ

パートナリングは重要なスキルです。パートナリングが上手な男性ダンサーは、バレエ学校やバレエ団では高い評価を得られます。どれだけヴァリエーションが上手に踊れても、このスキルがないと舞台で主役を踊ることはできません。

パートナリングが上手になると、まわりからも一目置かれます。プロになれば仕事のオファーも増えます。

パドドゥの基礎を学ぶことで、女性がより快適に安心して踊れるようになります。女性が痛くない持ち方や持つ場所、持ち上げ方、安定させる技、万が一に備える方法を学びます。男性の怪我や痛みも防ぐことができます。

相手にやりづらいと思われていたり、痛いと思われていたりと残念です。

プロのダンサーさんも受講しているコースです。すべての男性ダンサーの皆さんに、学んでいただければ幸いです。

〜 パートナリング 〜

パートナリングにおけるサポートは、技術的な点、多様性という点で空中のサポートよりもアテールでのサポートがはるかに重要です。
バレエ学校でも、これは一層むずかしいため、習得させるのに時間をかけています。とにかく実践が必要な科目です。

たとえば、女性は自分の脚を90度の角度に維持し、男性は、女性が回転している間中女性の軸足にバランスを乗せて保つ必要があります。
習得には時間がかかり、むずかしくかつ重要なプロセスです。そして同時に、クラシックバレエのメソッドのすべての要件を満たす必要があります。
このコースのバーレッスンでは、パドドゥの準備として特定のタイプの動きを鍛えることに特化します。

しっかりとした基本を習得すると、このような高度な技も可能となります。

〜 パドドゥの重要性 〜

バレエでは、大きなポーズ、小さなポーズ、足さばき、回転、中ジャンプ、大ジャンプを基本とした組み合わせがあります。組み合わせはつながっている必要があるため、つなぎの動きや補助の動きがあります。
プリエ、パドブレアンファスアントゥルナン、パッセ、ドゥミロンドジャンブ、グランロンドジャンブ、グランフェッテ、グリッサード、シャッセ、トンベ、ストゥニューアントゥルナン、ステップ、アサンブレ、ポールドブラ、クペなどです。
これらの動きを習得していないと、デュエットダンスはできません。

つなぎや補助の動きの際に必要なことは、安定を保ちながら、足の切り替えやターンの際に必要なサポートを与えることです。

むずかしい動きの一例として、つま先からおり足を着地させデミ・プリエに移行することがあります。この移行を時間的にサポートすることが非常に重要です。
女性はすべてを自身で行い、男性の使命は彼女をサポートすることです。

パドドゥコースでは
クラシックバレエの舞台では欠かすことのできないパドドゥでのパートナリングについて、
元マリインスキーバレエ団のダンサーから本格的に学ぶことができます。
基礎から学べるコースです。

パドドゥコース(第4期)概要

◆開催日時(予定)
  • 2024年1月6日(土)
  • 2024年1月14日(日)
  • 2024年2月3日(土)
  • 2024年2月25日(日)
  • 2024年3月10日(日)
  • 2024年3月24日(日)

※時間は午後・2時間程度を予定しています

◆内容

バー&パドドゥレッスン

◆会場

東京都または神奈川県内スタジオ(詳細は合格者にお伝えします)

◆指導

フョードル・ムラショフ先生

◆参加費

60,000円(税込)
※分割2回払い可

◆募集人数

女性パート6名、男性パート6名(13歳から29歳まで)
※参加にはオーディションの合格が必要です
※原則全ての日程に出席できる方(体調不良などのやむを得ない欠席は認められます)

レッスンは英語です。通訳は原則付きますが、留学など海外に行くことを想定し、全てを通訳することはせず、先生が言われることを直接理解する力も養います。

国立バレエ学校のメソッドに沿って、正しいパートナリングの知識と技術を学べるほか、基礎の習得ができた生徒はパドドゥ作品の練習、パドドゥ部門でのコンクール出場等にも進んでいただけます。

参加者の声

改めて基礎からやるパ・ド・ドゥは、自分の弱いところや課題も見えてきて、普段のレッスンへも生かせるものが沢山ありました。
そして基礎を見直してやるパ・ド・ドゥは難しいですが、ちゃんとお互いを意識しあって踊っている事を感じられて、1人で踊る時は分からないとても良い影響を与えてくれました。(10代女性)

今回、全6回のパドドゥクラスに参加して、パドドゥに大切な正しいパートナリングをしっかりと学ぶことができて、とても勉強になりました。
今後やるパドドゥなどに今回学んだことを沢山活かしていけるように頑張りたいです。(10代男性)

基礎からしっかり勉強することで、男性との呼吸の合わせ方や、難しいポジションや動かし方まで出来たり、やりやすかったり、新しい発見もありました。今後男性と組むことになった時、活かすことができそうです。
とても勉強になりました。(10代女性)

今回のパドドゥコースで初めてパドドゥの基本を学ぶことができ、細かい知識まで教えていただきました。今回学んだことをこれからのパドドゥに活かしたいと思います。(10代男性)

初めてパドドゥのレッスンを受講したのですが、とても優しく丁寧に教えて頂けて、沢山勉強になることがありました。
日本でなかなかパドドゥを教えて頂ける機会がないので、とても貴重な経験となりました。
バーレッスンでもパドドゥレッスンでも先生が見本を見せてくださって、とても分かりやすかったです。(10代女性)

日本国際バレエワークショップよりパドドゥレッスンの様子